モチベーション
職業柄必要なのはUI/UX系の知識ではあるんだけども、そもそも前提スキルとなるデザインの基礎知識がまったくないのでそれを補うためにチョイス。
検証でもなんでもUIを伴う何かを作ってみたときなどに「くっそダサい…それ以前にわかりにくい…」みたいなことは多々あって、前々からデザイン知識の必要性を感じていたんだけれども、特にきっかけがなくてずーっと先送りにしてしまっていた。先日「そういえば奥様デザイナーやん」という事に気づいたので、「初心者用に基礎知識勉強用の本を見繕ってください」と依頼。見繕ってもらった中から最初に読むのに向いてそうなのがこれだったので読んでみた。
本の概要
デザイン入門教室[特別講義] 確かな力を身に付けられる ~学び、考え、作る授業~ (Design&IDEA)
- 作者: 坂本伸二
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2015/07/01
- メディア: 単行本
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グラフィックワークから企画書、プレゼン資料まで。デザイン基礎力は一生役立つ武器になる!これからはじめる人に読んでほしい、とことん丁寧な本格入門書、遂に発刊!センス、経験一切不要!
目次
- Chapter 1 - デザインをはじめる前に ~ はじめに知っておくべき最重要ポイント ~
- Chapter 2 - レイアウトの基本ルール ~ 紙面イメージを決定する配置設計の基礎知識 ~
- Chapter 3 - 写真と画像 ~ 目的別で学ぶ、写真の選び方と使い方 ~
- Chapter 4 - 配色の基本 ~ 色には人の心を動かす力がある ~
- Chapter 5 - 文字と書体 ~ 読みやすく、人を惹きつける文字と書体の使い方 ~
デザインの基礎をロジカルに学べる
いままでちゃんと学んだことがないので、基礎の基礎から学べるのは非常に助かる。それこそ「フォントは使いすぎるな」とか「意味が近いものを近くに配置しろ」見たいな「それは聞いたことある」くらいのレベルから。
あとは余白をとらずに写真を配置する技法自体の存在は知っていても、それが「うち落とし」という名称であることは知らなかったし、それがどのような印象を与えるのか。逆にうち落としを使わない場合はどのような印象を与えるか、などは言語化された情報として受け止めるととてもしっくりきた。
「明朝」「ゴシック」をただのフォント名称の一つ程度と思っていたレベルの自分としては得るものが大きかった。
初心者向けの指標が提示されている
いわゆるテンプレ的なものが項目ごとに載っていたりする。マージン表とかジャンプ率とか。
デザイン知識がある人は、基礎を踏まえたうえでわざとスタンダードからはずす、みたいなことができるんだろうけども初心者には難しい。そんな時に「一般的にはこうです」っていう表なりなんなりが時々載っているので非常に助かる。
この辺りは慣れるまでの間はまとめておいて都度眺めるようにしようと思う。
おすすめの読み方
現時点で自分がどのようなデザインをするのか確認してから読み始めると、どこがどうダメなのかをだんだんと理解できるようになるのでおすすめ。
一番最初にデザイン制作の流れを学ぶ項目があるんだけども、そこでは架空のハンバーガーショップのチラシを作るという案件が用意されているので、 読み進める前に一度デザインをおこしてみるといい。素材や文言等はすでに用意されているので、あとは作るだけ。
確実に「ダサい・・・言語化しづらいけどダサい・・・」みたいになるんだけれども、これ以降を順次読み進めて都度見なおしてみると「ここがこうダメだったのか」と言語化されて腹落ちする。いままでよくわからない正体不明だった「デザイン」というものが徐々に理解可能なものに見えてくると思う。
この本をお勧めする人
読みやすいしページ数も控えめなので気軽に読めてハードルは低い。デザインをかじったことすらない人にはとても実入りのいい内容だと思う。 なにかしらデザイン力を伴う作業をするときに「なにをどこから決めればいいのやら・・・・」とちょっと立ち止まってしまう人にはとてもおすすめ。