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読了: 人生が整う家事の習慣

本の概要

人生が整う 家事の習慣

人生が整う 家事の習慣

著者 本間朝子・藤原千秋・河野真希/監
ページ数 224ページ

内容

これまでの家事をリセット!家事の方法を見直して、効率のよい仕方、負担のない習慣をお教えします。

【本書の内容】
●一度やればずーっとラク!家事の棚卸し、家事の時間割
●人生が整う!掃除、洗濯、料理の新習慣
●できていない原因は家にあった...家事がしやすい家づくり

目次

  • 1章 家事を見える化する
  • 2章 家事を習慣化する
    • (掃除)
    • (片づけ)
    • (洗濯) 
    • (料理)
  • 3章 家事がしやすいおうちづくり

感想

Kindle Unlimited対象になってたのと自分の家事を見直すためにサクっと読んでみた。 内容としては基本「家事のコツ集」なんだけれども、方向性が「家事を習慣化させるためには」に絞ってある内容になっている。

  • 1章: 家事の全体を可視化し、全体のコントロールをできるようにする
  • 2章: いろいろな家事のコツを知る。各家事を効率化
  • 3章: 再度全体に立ち返って最適化

このような流れ。 2章で家事のコツをつまみ食いするだけでもいいし、1章から読んで家事を全体から最適化するのに使ってもいい。

イラストも多めで読みやすいし、ボリューム的にもライトなのでKindle Unlimitedユーザーで家事やる人はザっと目を通してみるといいと思う。

家事の習慣とは

タイトルにある通り家事を習慣化させるには、というのがこの本のメインテーマになるんだけども、 ここでいう「習慣」は定期的にやる、というより「日常生活の一部として意識しなくてもいいくらいになりましょうね」といった側面での意味合いが重要になる。

「週末には頑張ってまとめて家事するか・・・」のように気合を入れて頑張って家事をするんじゃなくて、 「朝起きる → 着替える → 歯を磨く → ついでに洗面所をかるく掃除 → 出かける」といった具合で日常の定例動作の一部にしてしまえ、というもの。

家事を習慣化させるためには

意識しなくていいくらいの習慣にするためには「家事をするための心理的/物理的ハードルを下げる」というのが必須になるんだけれども、そこを助けてくれるのが「家事のコツ」。 例えば紹介されてるコツの中に「汚れやすい場所に掃除用具を置く」というのがあるんだけれども、これは「すぐに手に取れるところにないと掃除しないから」というのが理由。

朝歯を磨いているときに、「あ、洗面台汚れてるな」と気付くひとは多いと思うけど、その場ですぐ掃除にとりかかれる人となると数は結構限られてくる。この場合実行に移せない心理的ハードルとしては「掃除用具を取りに行くのが面倒くさい」というのが大きなウェイトを占めてると思うので、最初からメラミンスポンジとかの掃除道具を洗面台のところに置いておく、というのが解決策。

この場合使い捨てできるものが向いていて、下手に普通のスポンジが置いてあるだけだと「使用後にきちんと水を絞る」「おいてある場所に水垢ができていないかチェック」などの余計な手間もかかってしまう。

  • 非習慣化家事
    1. 洗面所が汚れているのを発見
    2. 掃除道具を持って来なければならない
      • 持ってくるの面倒くさい。戻すことも考えると億劫
      • あきらめたら汚れが積み重なって掃除がさらに大変に
    3. なんとか持ってきて掃除
    4. 終わった後は掃除道具を綺麗にする
    5. さらに掃除道具をもとにもどす
  • 習慣化家事
    1. 洗面所が汚れているのを発見
    2. 目の前にあるメラミンスポンジを手に取る
    3. ササっと掃除
    4. 使ったものはゴミ箱にぽい

「こうするべき」という固定観念にとらわれない

これは「抜ける手は抜いて調理をラクにする」という項目の一文なんだけれども、これって家事全体でも同じことが言える事で、「トイレは毎日掃除しなきゃ耐えられない」なら別にいいんだけども「毎日トイレ掃除しなきゃいけないのつらい・・・でもそういうもんだし」っていうのはちょっと思考停止だよね、という。

不衛生にならないようにするのが目的なんだから、便器が汚れにくいようにグッズ使うなりして便器が汚れない状態が保てるなら毎日の掃除をやめてスパンを長くしてもいいわけだし、目的と状況に応じて工夫していくのが大事なのかなと。

ちなみにこれって一番闇が深いのが調理で、「料理は手間暇かかってなきゃいけない!」っていうのを調理する本人が固く信じ込んでいて疲弊していたりするのってよくあるし、家族とかからプレッシャー掛けられる場合が家事の中でもダントツだと思う。

ちょっと前にバズってた「彼女にはクックドゥ使ってほしくない」みたいなのとか。

この本をお勧めする人

すでに日常的に家事をしてる人が「もっと効率的に家事したいなー」とか「家事もっと楽にできないかなー」と思ったときに一度目を通すといいのかと。もしくはこれから家事を本格的にやり始める人決意ができた人が読んでも参考になると思う。

ただ、実用的な本であって自己啓発成分が薄いから「普段全然家事しない人」が読んでも「よし!習慣的に家事しよう!」みたいなことにはならなそう。 (こんな簡単なことでいいならやろうかな、という思考に至る可能性はあるけど)